riepearのブログ

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映画を見てから 小説&映画 ナラタージュ 感想

映画を見たその日に徹夜で小説読みました、ラストシーンはコメダでモーニングを食べながら。ほぼ箇条書きの感想

映画視聴後なので、あーなるほどこのシーンは映画にあったなぁ、なかったなぁと思いつつ...

小説を読んだ後だと、実写化はネットドラマとかで4話ぐらいでやってほしかった。でもその媒体だとマツジュンや有村架純ちゃんを使うのも同じクオリティにするのも難しいわけで...
監督がインタビューで『贔屓の役者だけで作ることも考えたがそれだとごく一部の映画ファンしか見ない映画になってしまう(ニュアンス)』https://youtu.be/fD6n7EfTOCQ

2時間20分、映画としては長いけどこの話を映像化するには少し短い。色んな必要なシーンがカットされている。
個人的には、泉が駅のホームで立ち尽くすシーンを入れてほしかったな。

小説読んでよかった。でも映画を見たあとだと、単に映画との比較の感想になっちゃうから、やっぱり小説先に見たかったなぁ

ちなみに映画雑誌で監督の記事を読んだところこの映画そもそも三時間半ほどあるらしい。さすがに映画としては長すぎるので短くしてあるとのこと、全部見たい。



まず先生の感情の描写は小説にもほとんどない。映画同様に分かるのは泉の気持ちだけ

小説では病院でお互いが振り向くシーンが一番好き、読んでて少し身震いがした。これ本当に私と同じ年齢の人が書いたんですか...(著者はナラタージュを執筆当時20歳)
映画でもここの葉山先生を演じる松本潤はひどく寂しそうな目をしていた。しかしこれを、葉山先生を演じあげた松本潤はやはりすごいと思った。

あと、小野くんの家族構成はだいぶ違う。

「ただ、小野君と一緒にいるほうが君は幸せだと思ったんだ。僕は、いつだって君が心配なんだ。苦しんだり傷ついたりしないで生きているかどうか。それが守れるなら僕の独占欲なんてどうでもいいし、執着をみせないことを薄情だととられてもかまわない。だけど、こんなふうに後から知らされるだけは嫌なんだよ」(ナラタージュ本文より)
映画だと、変質者から逃げ葉山先生宅前で葉山先生に会うシーン。執着を見せないことを薄情だととられても構わないって...。ある意味、物凄い執着だよね。何というか。著者すげえなぁ


退院後「きみに与えられるものはこれだけなのか」というセリフには少し教師な先生もいるけど駅のホームで立ち尽くす先生には、もう別れを惜しむというか別れへの後悔しかないわけね。なるほどね。映画に上記2つのセリフ入れてほしかったなぁ。
ただ小説は「」内も字の文も、良くも悪くも淡々としてるからそのままでセリフにすると少し不自然かな


小説を読み改めて思ったが、やはり映画内柚子の扱いが少し雑というか描写が少ない気がする。

先生から泉への電話で「君はどうして僕にあんなに心を開いてくれたの?」のセリフは柚子が家出し、見つかるが葉山先生には、柚子が何を悩んでいるのか分からない。といったことが前提のセリフ。映画では家出には一切触れないので少し分からづらい。
映画のみだと、二人の関係が進むために柚子の自殺が使われているように見えて少し残念。
病院前で座り込み「彼女に何か与えられたはずなんだ」も先生が柚子に対して今まで向き合ってきた上でのセリフだと思う。
映画だと先生が柚子に対してあまり深入りしてないように見える。
柚子の自殺を物語に入れるのであれば、柚子の自殺前の描写をもう少し入れてほしかった


徹夜で小説読んだ後、昼寝をし、21時からの回でもう一度映画見ました。ここ数日寝ても覚めてもナラタージュな状態です